設定6の台があったとする。
運良くその台に座ったとする。
だが、当然、本人はその台が設定6であることを知らない。
はたして、その人は
設定6を打ってると分かるんだろうか?

そう思ったのは大学?年目の時だったと思う...
(何を研究してた?って?そりゃ〜^^;)


[本題]
 一日パチ屋にいると、まぁ1台は「噴いてる」台ってのがあった。
 (くそ〜、ありゃ設定6だな...)とか思ったもんだ。
 閉店間際、「BIG40回」とか見ると、「これ6?」
 とかも思ったりした。
 だけど、ホントに「6」なんだろうか?


 で、計算した結果...
 「設定6は看破出来ない!」
 ことはもちろん、
 「設定6は体感すら出来ない!」
 だった。

 その「根拠」を以下に示す。
 (教科書の例題そのままで^^;)


[数学的検証]
 ○変数
  n:総回転数 →1日ブン回しとして8000(回)
  X:BIG回数  →こいつを求める
  p:BIG確率  →設定6で1/245 設定1で1/300としましょうか
  g:標準偏差
  m:平均


 ○公式
  大学で習った公式と定理を使います。
(というかここは飛ばしてもOKです→結果を見る

  まず、
  ・BIG回数Xは二項分布B(n,p)に従う
  とする。

  続いて、ラプラスの定理より、
  ・BIG回数Xは近似的に、正規分布N(np,np(1-p))に従う
  とする。(nが8000程度で十分大きいとは言えないかもしれませんが...)

  ここで、
  m=np
  g^2=np(1-p)
  である。

  それぞれの変数に値を入れて(変数の後の数字は設定を表す)
  m1=8000×1/300
    =26.6667

  g^21=8000×1/300×299/300
    =26.5778
   g1=5.1554  
  

  m6=8000×1/245
    =32.6531

  g^26=8000×1/245×244/245
     =32.5198
   g6=5.7026
  となります。

  次に、平均値mを中心とする区間[m-a<=X<=m+a]に全体の95%が入るとすると、
  これは、
  P(m-a<=X<=m+a)=0.95
  と表せます。

  これを基準化すると
  P(-a/g<=Z<=a/g)=0.95
  よって、
  a/g=1.96
   a=1.96×g
  となります。

  ここで、各設定のgを代入すると、
   a1=10.1046
   a6=11.1771

  よって、(これ以下の式では数値を四捨五入してしまいます)
  P1(17<=X<=37)=P6(21<=X<=44)=0.95
  が求まりました。


 ○結果
  一日ブン回しで設定1と設定6を打ったとき、
  BIGの回数は概ね以下の通りになる。
  設定1は17回〜37回
  設定6は21回〜44回

   (例外もあり。残りの5%ね)
  

[考察]
  冒頭に挙げた「BIG40回」。これは設定6?...
  かもしれません。
  「かもしれません」というのは、設定1がMAX37回
  というわけではないからです。
 
  さらに、ここでは、設定1と設定6を比較しましたが、
  設定2〜5までBIG確率に微妙に差がついていた場合、
  より一層、設定を看破するのは不可能でしょう。

  BIG40回=設定6ではなくて、「設定1とは考えにくい
  程度のものなのです。

  さらに、設定6を体感できるか?という命題ですが、
  どうでしょうか?体感できそうですか?
  
  仮にBIG44回引いたとすれば、時間あたり4.4回(10時間として)
  のBIGが来るわけですから、これはもう「設定6だぜ!」
  そう思うくらいの爆裂ぶりでしょう。


  ※経験上、私個人の体感度数は以下の通りです。
   (数値は1時間あたりのBIG回数)
   2.3回以下 :精神的に苦痛
   2.5〜2.7回 :まぁ、標準。でもつまらない
   2.7〜3.0回 :勝てる領域かな?
   3.0回以上 :とても楽しい


・・・続き

  しかし、設定1でもBIG37回という数字が出ています。
  BIGが平均的に出るのなら、厳密な計算によることも出来ますが、
  実際は、山あり谷ありです。
  しかも、設定6を一日打ってBIG21回が珍しくないことを、
  上の計算結果は示しているのです。

  つまり、設定6を体感することは出来ない。
  むしろ、設定1でも高設定と感じることは出来る。
  そういうことです。



  冒頭にあった、もう一つの例
  「噴いてる台」
  これについては、上の計算結果から直接説明することはできませんが、
  「終日打った時の設定1と6の判断がつきにくい。というかムリ」であり、
  基本的に「確率は試行回数が多いほど、その確率に従う=設定通り出る」
  ことを考えれば、自ずと答えは出るものと思います。

[最後に]
  この考え方は、昔の台を打つときの参考として、当時の私が計算したものです。
  今では、いわゆるノーマルAタイプというものが、ほとんど無くなってしまいました。
  大抵は「ストック」であったり、「AT」だったりします。
  今の時代は、それぞれの機種毎に、設定の判断基準を求められる時代です。
  ですが、BIG回数から設定を判断することが如何に危険であるか、それは、今の時代も
  ほぼ全ての台に共通していることです。


著:@荒神
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